朝ドラ史上最長コンビ誕生 杏&東出

平成25年度後期連続テレビ小説「ごちそうさん」に出演する杏(右)と東出昌大=大阪市中央区大手前4丁目、NHK大阪放送局(撮影・佐々木彰尚)
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 女優・杏(26)がヒロインを務めるNHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」(9月30日スタート)の追加出演者発表が18日、大阪・中央区のNHKで行われ、トップモデルから役者に転身した東出昌大(ひがしで・まさひろ、25歳)がヒロインの相手役に大抜てきされた。杏も東出もともにパリコレの舞台を踏んだモデル出身で、杏が174センチ、東出が189センチと、“朝ドラ史上最長コンビ”の誕生となる。

 「ごちそうさん」は、食いしん坊の東京娘・卯野め以子(杏)が皮肉屋で独特のユーモアのセンスを持った大阪出身の西門悠太郎(東出)と出会い、大阪の旧家に嫁ぎ、激動の大正、昭和の時代をたくましく生きる物語。脚本をドラマ「JIN‐仁‐」などを手がけた森下佳子氏が手がけることでも話題を呼んでいる。

 会見中、東出の父親役の近藤正臣が思わず「立ってみろ」と促したほどの高身長。石田純一ばりのノーソックスにローファーを履いた東出がすくっと立ち上がると、ヒールを履いた杏ですら見上げるほどの189センチだった。

 杏は「多分、朝ドラ史上最も大きい、コンビだと思います」と照れ笑い。「さっき(NHKの)エレベーターに乗ったら、2人が大きいので、頭がみんなより出てた」と明かし、「ただ(セットが)日本家屋なので…」と苦笑した。

 今より20センチは平均身長が低かったとされる大正、昭和初期が舞台。日本家屋のふすまなど建具は175センチで、頭が当たらないように気を付けるなど、撮影上の不自由さも気になるところだが、杏は「(ヒロインは)おいしいものをたくさん食べて大きくなったのかな」とおおらかに笑い飛ばした。

 ヒロインの相手役に大抜てきされた東出は、高校時代にメンズノンノの専属モデルオーディションでグランプリを獲得し、モデルデビュー。パリコレの舞台も経験し、昨年公開された映画「桐島、部活やめるってよ」で俳優デビュー。トップモデルから役者に転身したばかりだ。

 東出は「俳優のお仕事を始めて1年ぐらいたった時にこの(朝ドラの)お話をいただいて。この世界を全く知らない時だったので、周囲に『大役だよ』とか言われても、『へえ~そんな大変なんだ』という思いが(笑)」と素直に告白。マイクにも慣れていないようで、アゴをマイクの上に載っけて話していることを杏に指摘された。高身長の理由を聞かれると「剣道(小1から高校まで)をやっていたので…」と答え、杏から「上から頭たたかれて?」とつっこまれるなど、天然っぷりも披露し、早くも大物感?を漂わせていた。

 5月中旬にクランクイン。ヒロイン・め以子の父親役を原田泰造、母親役を財前直見が演じる。

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