蜷川幸雄氏 狭心症で心臓バイパス手術
演出家の蜷川幸雄氏(77)が、狭心症で心臓バイパス手術を受けていたことが27日、分かった。
蜷川氏はこの日、都内で「第20回読売演劇大賞」の授賞式に出席。「大賞・最優秀演出家賞」の受賞スピーチで自ら公表した。
式後に会見した蜷川氏は経過を説明。先月24日に舞台「オイディプス王」のけいこをチェックしていたところ、胸の痛みを感じて、病院に連絡。「『車で行きましょうか』と話したら、『とんでもない』と言われたので、救急車で行きました」といい、狭心症と診断されてそのまま入院。同26日に手術を受けて、今月21日に退院したという。
蜷川氏は声が枯れ気味で「足がフラフラしたりする」とはいうものの、比較的元気な様子で、1カ月間の入院生活を振り返って「お湯で煮たような料理がイヤで、塩分の強いもんが食べたくなった。カツ丼、天丼、うな丼の夢を見ながら生きてます!!」とジョークを一発。10日後には本格的に仕事を再開するといい、「若いヤツと勝負して、負けないジジイでいたい。塩分には気を付けますが、仕事をセーブする気は絶対にない」と宣言し、順調な回復ぶりを印象づけていた。