赤星氏 母校野球部暴力に「暴力反対」

 プロ野球・元阪神の赤星憲広氏(36)が、3月22日に開幕する第85回選抜高校野球大会のハイライト番組、MBS「みんなの甲子園」(後6・46)の番組ナビゲーターを務めることになり、28日、甲子園球場で会見した。

 10年、11年に続き3度目の同番組登板となる赤星氏。自身も大府高校(愛知)時代の2年、3年時に2度、選抜大会出場経験があり「プロ野球でも9年やりましたが、やはり高校野球には特別な思いがある。仲間と一緒に甲子園を目指して苦楽をともにした3年間は、僕の野球人生の中でも大きな財産。結果に関わらず大きな宝物になることを伝えたい」と語った。

 スポーツ界では昨今、部活動などでの暴力行為がクローズアップされ、先日には大府高野球部でも2年生部員の後輩部員への暴力が明らかとなった。赤星氏は「僕は暴力には反対で、意味がないという意見。でも僕の母校でも起こってしまった」と唇をかんだ。

 それだけに赤星氏は今回のナビゲーター役として「暗い話題が先行してますが、高校野球にはこんなにすばらしいものがたくさんあるんだということを伝えたい」と話した。

 「今でも高校の仲間とは必ず集まって、毎年飽きずに同じ話をして酒を飲んでます。僕がエラーしたのもいいネタになってます」と赤星氏。

 内野手として出場した高校2年、3年の選抜大会ともに赤星氏は失策を犯し、チームも初戦敗退した。「2年の時は、先輩たちが『気にするな』と言ってくれましたが、3年の時は、僕も責任を感じ、周囲も“禁句”みたいな空気になっていた」という。だが夏の大会終了後に、父母の集まりで赤星氏の失策が話題になったことを知った仲間が「赤星がいなかったら甲子園にすら行けなかった」と父母らを諭してくれたという。

 赤星氏は「それを知った時に、救われた気持ちになりましたね。仲間っていいもんですよね」としみじみと語った。「あの甲子園でのエラーが僕をプロにまで引きあげてくれた。あれがなかったらプロはどうだったかなとも思います」。語り尽くせぬ高校野球の思い出と感謝の気持ちを、球児たちの熱戦とともに、お茶の間に届ける。

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