「贖罪-」が国際映画祭で批評家連盟賞
「連続ドラマW 贖罪」(湊かなえ原作、黒沢清監督、主演・小泉今日子=2012年WOWOWで放映)を再編集した「贖罪 インターナショナル版」が第27回フリブール国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した。
同映画祭は毎年3月にスイスで開催され、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの中で傑出した作品が上映されている。その中で批評家連盟賞は、国際映画批評家連盟が芸術としての映画文化の発展及び進取的な作品の発掘を目的として授与するもの。
今回の受賞理由は「オリジナリティにあふれ、独特な視点と徹底した様式美を持つ本作は、ヒッチコック映画を想起させ、犯罪に遭った被害者もまた罪の意識を背負うという日本の社会がよく描かれている」と激賞。
黒沢監督は「テレビドラマであった『贖罪』がこのような賞をいただいたことに、光栄に思うと同時に驚いております。また、テレビドラマも映画も分け隔てなく作品として観ていただいた審査員の方々に感謝いたします」とコメントしている。
「連続ドラマW 贖罪」は2012年東京ドラマアウォードで作品賞優秀賞(連続ドラマ)および演出賞(黒沢清)を受賞している。今回受賞したインターナショナル版は6月にWOWOWシネマで放送予定。