吉本に中高卒10人含む21人が入社
今春から中卒採用をスタートし、話題を集める吉本興業の入社式が1日、東京・新宿の吉本興業東京本部で行われ、中学・高校卒の社員10人を含む21人の新入社員が出席した。
吉本は今年1月、新規採用社員について、これまでの大卒から中卒にまで門戸を広げて募集することを発表していた。中学・高校卒業生採用試験には約500人が応募。4回の面接試験を経て10人が採用された。
唯一の中卒採用となった稲中未来(イネナカ・ミライ、15歳)さんは、新入社員を代表してあいさつ。「小さいころからの夢がかないました。社会経験も人生経験も少なく、まだ何も知らない15歳です。周りの方に迷惑をたくさんかけると思いますが、しっかりと自立できるよう、先輩方に一生懸命付いていきます」と笑顔で宣言した。
名古屋市出身の稲中さんは、母親の影響でお笑い好きに。「漫才もやりたかったけど、相方が見つからなかった」。ならば、と大学を卒業し、YCC(よしもとクリエイティブカレッジ)を出てから吉本に入社しようと考えていたという。
そんな中、母親が“中卒・高卒募集”の告知を見つけ、応募。公立と私立の高校の合格後に、入社が決定した。今後の目標については「ノンスタイル・石田さんのファン。2人のマネージャーになって、もっと売り出したい」と希望を胸に語っていた。