チャラン・ポ・ランタン世界中で営業中

 姉の小春(24)は東京・新宿ゴールデン街でバーのママも務める毒舌家。妹のもも(20)は、ぬいぐるみを手にしたおっとり屋さん。気分次第で客から“おひねり”の強制徴収もしてしまう、異色の姉妹音楽ユニット「チャラン・ポ・ランタン」が、交通費さえ支給されれば世界中のどこにでも出向くどん欲な“営業力”で、活動エリア拡大を目指している。

 09年に、音楽活動をしていた小春が、自ら書いた曲を歌ってくれるボーカリストを探していたところ「同じ部屋に暇そうな学生がいたので」と、妹を勧誘してユニット結成。以来、週5回ペースで東京を中心に上野公園などでライブを行い、姉がアコーディオンを奏で、妹がボーカルを担当しての哀愁漂う曲調で中高年男性の支持を得た。

 「哀愁に寄ってくる世代って決まってるんですかね(笑)」と小春。一方で、昨年にNHK‐Eテレの子供向け番組に出演してからはちびっ子にも人気となり「最近のライブ会場は、最前列に3歳ぐらいの子どもがいて、その後ろに50、60代。年齢比率は病院の待合ロビーに近くなりましたね」。2人をまねて、ベレー帽をかぶる中高年ファンも。

 マシンガントークを繰り出す姉に比べ、妹は「「私、小春さんと全然性格が違って、学校では部活動がテニス部で充実してたんですよね」とのんびり。小春によると「顔も性格もあまりに違うので、(胸は)ぺっちゃんこながら叶姉妹的な設定ではないかと疑われる」そうだが、息ぴったりの実姉妹。

 ライブではちびっ子ファンに「浮気って知ってるかなあ?じゃあ後でお母さんに聞いてみよう」といったノリで、奔放なトークスタイル。懐具合によって『明朗会計のお時間』を開催し、ももが“レジ係”となって、ファンからおひねりの強制徴収も行っている。

 これまで東京中心だった活動から、全国展開を目指しており、「交通費さえいただければ、どこでも行きますよ」とアピール。そのフットワークの軽さは実証済みだ。

 2年前に、ふたりのネット動画を見た英国の資産家からの依頼を受け、ホームパーティーに“営業”に出かけたことも。「ギャラはべらぼうでしたね(笑)。外国人にはこどもがやってるように映るのか、おもしろがられて。ネットの力はすごいですよ」と小春。以降も、カナダ、台湾、米テキサスに野外ライブに招待され、駆けつけた。

 また、ももが映ったネット映像が、なぜかギリシャの人気番組で取り上げられ、人気者になっているらしく、ももは「ツイッターに顔文字のような記号(ギリシャ語)のフォローがくるんですよ」。

 もともと、小春が7歳の時にサーカスのアコーディオン弾きをみて、憧れたのが音楽活動のはじまり。将来的には、サーカステントを張っての全国ツアーが夢で、「ある意味ドーム(ツアー)」との野望を語っている。

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