橋下市長救った松井知事“奇襲”舞台裏

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長(43)と、同党幹事長の松井一郎大阪府知事(49)が31日、大阪府庁での公務会議後に取材対応。前日30日に大阪市議会に仕掛けた“問責決議つぶし”の舞台裏を明かした。

 両氏は30日に“連携”して、大阪市議会で可決見込みだった橋下市長への問責決議案に対し、橋下市長の辞職および出直し選挙に踏み切るカードをチラつかせることで、他会派を揺さぶり、同案を否決に持ち込んだ。

 この日、その“政略”はどちらのアイデアかとの質問に、松井氏が「きっかけは、と聞かれるなら報道ステーション」と答えた。松井氏によると、“奇襲”を仕掛ける前夜29日のテレビ朝日系「報道ステーション」で問責決議案が大阪市議会の半数以上の賛成で可決見込みであることが伝えられるのを見て「これはおかしいやんか」「議会に辞めろと言われるなら、市長を選んだ有権者にもう1度聞くべき」との考えから発案に至ったという。

 橋下氏との“作戦会議”は29日深夜から翌朝にかけて行われたもよう。30日朝に松井氏が、同案可決の場合の橋下市長の辞職&出直し選挙を記者団の前で代弁し、問責案可決でまとまっていた他会派を分断した。

 問責決議案を否決させた効果は大きいようで、松井氏は「問責が可決されていたら、きょうの会議も、その話(追及)から始まるところだった」と語った。

 橋下氏も「そらそうです。きょうから新しいステージですから」と問責議論についてはシロクロがついたことを強調して、他会派をけん制。改めて従軍慰安婦発言について「誤解を与えたことはお詫びするが、正しいことを言っていると思っている」と話した。

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