橋下氏 闘魂ビンタは“拒否”
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長(43)が7日、同党から今夏参院選に出馬表明したアントニオ猪木氏(70)から“闘魂注入ビンタ”を受けるパフォーマンスは行わないと表明。理由について、市立桜宮高校の体罰問題を受け、教育現場での暴力撲滅に乗り出している立場から、「僕らが(ビンタ)をやってしまうと、それは単なるショーでは終わらない」と説明した。大阪市役所で記者団の質問に答えた。
橋下氏は、猪木氏の闘魂注入ビンタ自体については、プロレスファンとの交流として「それはもうパフォーマンスとして受け入れられていると思う」と尊重した。一方で、「僕らが、(政治家として)公の場でそういうことをある意味推奨しているような形になるのは、あってはならない。あれだけ暴力的な有形力の行使は絶対ダメだと言い続けているわけですから」と力を込めた。
猪木氏は、これまでにタレント弁護士時代の橋下氏にビンタしたことがあることを明かしている。
橋下氏が上京した6日には、渋谷での街頭演説や、都内ホテルでの党パーティーで同席。昨今、各種発言が波紋を広げている橋下氏への闘魂注入の有無が注目されたが、橋下氏はビンタされず、「政治の場なので」とだけ話していた。
猪木氏とは前夜に話し合う時間があったといい「がんばろう」と共闘を誓い合ったことも明かした。
記者団から「ビンタの有無はともかく、闘魂は足りているか」と聞かれた橋下氏は「そりゃ、そうですよ。選挙を前にこういう状況ですから。政治家としてはこれほど燃え上がるような状況はないですよ」と返した。