ASKAが静養、チャゲアスライブ延期

 CHAGE and ASKAのASKA(55)が一過性脳虚血症の疑いと診断され、8月に東京・国立代々木競技場第一体育館で予定していたチャゲアス6年ぶりのライブ「CHAGE and ASKA スペシャルライブ 2013“On Your Mark”」を延期することが11日、分かった。公式ホームページで発表された。

 ASKAは数週間前から体調の不良を訴え、医師の診察と精密検査を受けたところ、一過性脳虚血症の疑いがあると診断された。重篤な状態ではないが、当面の間、治療とともに静養することになった。

 病気判明後もASKAは8月のステージに立ちたいという強い希望を示していたが、関係者で慎重に協議した結果、ライブの延期を決めたという。

 一過性脳虚血症とは、脳にいく血液の流れが一時的に悪くなるもので、片側の手足や顔のまひなどの運動障害、しびれや感じ方が鈍くなるなどの感覚障害、ろれつが回らなかったり、ことばがでなかったりする言語障害、片方の目が見えにくくなるなど、脳卒中と似た症状が生じる。多くは20分くらい(長くても24時間以内)で自然によくなり、症状がなくなり、元の状態に戻るとされる。

 ASKAの病気に伴い、8月28日、29日、31日の3日間にわたって代々木競技場第一体育館で開催を予定していたチャゲアス35周年記念のライブは延期される。チャゲアスのライブは07年12月以来6年ぶりとなるはずだった。また、同会場は1983年にチャゲアスが史上初めて音楽コンサートに使用した思い出深い場所でもある。

 なお、一過性脳虚血症(発作)を何回もくり返す場合は、動脈硬化が進んで血栓ができやすくなり、脳梗塞を起こす可能性が高くなる。一過性脳虚血発作を起こした時は、できるだけ早く、神経内科か脳神経外科の診察を受け、医師の指導があった場合は、入院して適切な治療を受けることが必要という。

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