水道橋博士、出来レース「2万%ない」
タレント・水道橋博士(50)が15日、レギュラーを務めるテレビ番組の生放送中に、日本維新の会共同代表・橋下徹大阪市長(43)の「小金稼ぎのコメンテーター」発言に激怒し、レギュラー降板を宣言して途中退席した騒動で、水道橋が15日深夜から16日にかけてツイッターを更新。インターネット上で、途中退席が“出来レース”などと話題になっていることに対し、「2万%ない」と否定した。
「2万%ない」は橋下氏が2008年1月の大阪府知事選を前に、出馬について「2万%ない」といったん否定しながら、その後立候補を表明したことを引用したとみられる。
番組途中退席がネット上でニュースになった直後から、(1)番組降板は最初から決まっていた(2)番組途中退席はヤラセ‐などの情報がネット上で飛び交っていることに対し、水道橋が芸人らしくパロディーで否定した形といえそうだ。
水道橋は15日夜、「罵声は良いけど、『逃げた』は不本意だなあ。かつて本人がサンジャポの生放送でやったことをやった」と橋下氏が弁護士時代に生放送で番組降板を宣言したことを引き合いに出してツイート。また、『逃げた』という表現も、橋下氏が直前にツイッターで「政治家は責任負います。逃げることはできません」と記述したことへの反論だった。
これに対し、橋下氏は「『小金稼ぎの』は撤回します」とツイッターで反応し、水道橋も「こちらこそ、すみませんでした」と“和解”ムードに向かうかと思われた。ところが、橋下氏がその後も「博士さんは相当高いギャラをもらっていたから怒られたと理解しておきます(笑)」などとさらなる挑発を続け、ヒートアップする事態となっていた。
水道橋は15日、レギュラーを務めるテレビ大阪の討論番組「たかじんNOマネー」(土曜、後1時)に出演。従軍慰安婦に関する橋下氏の一連の発言問題に関し、番組で視聴者アンケート(投票)を実施した結果、約8割が「問題なし」と回答した結果を受け、橋下氏が「有権者は冷静ですよ。小金稼ぎのコメンテーターとは違います」と発言した。
この発言に対し、水道橋が「『コメンテーターは小金稼ぎ』と言ったんで、僕、今日で降ろさせていただきます。3年間ありがとうございました」とぶぜんとした表情で席を立ち、スタジオを後にした。
テレビ局の外で待ちかまえた報道陣にも「本当に降りるのか?」と聞かれ「はい」と怒りに震える表情で答えていた。