宮崎駿監督、ユーミンの歌で涙

「風立ちぬ」の完成報告会見に出席した(左から)庵野秀明氏、宮崎駿監督、松任谷由実=東京・小金井のスタジオジブリ
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 シンガー・ソングライターの松任谷由実(59)が24日、都内で行われた宮崎駿監督(72)の最新映画「風立ちぬ」(7月20日公開)の完成報告会見に出席。宮崎監督が、松任谷が1973年に発表した「ひこうき雲」を耳にした際に感動で涙し、テーマ曲に選んだことなどが明らかになった。

 89年の「魔女の宅急便」以来となる松任谷とジブリのタッグ。宮崎監督は絵コンテ製作中に「ひこうき雲」を耳にし、「心に響いて不覚にも(泣いてしまった)。難しい顔をしてごまかしました」と明かした。鈴木敏夫プロデューサーも「(涙を見たのは)初めてです」と驚いた。

 「風立ちぬ」は、宮崎監督の5年ぶりの新作で、実在したゼロ戦の設計者・堀越二郎と作家・堀辰雄を融合させた主人公・二郎の生きざまを描く。宮崎監督は試写でも初めて泣いたそうで、「不思議な縁や長い間の積み重ねが詰まっているので」と作品に込めた思いを語り、松任谷は「私も70歳を過ぎて、そのようなものを作りたい。監督は水先案内人のような気がしました」と刺激を受けた様子だった。

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