母に捧げるーはヨイトマケのマネだった

 シンガーソングライターで俳優の武田鉄矢が6日、日本テレビ系で放送された「音楽のちから」に生出演し、海援隊の大ヒット曲「母に捧げるバラード」は、美輪明宏の「ヨイトマケの唄」をヒントに“模倣”したものだったことを明かした。

 武田はこの日、海援隊として同番組に生出演。1973年の大ヒット曲「母に捧げるバラード」を熱唱した。

 番組の中では、同曲ができるまでのエピソードが披露された。博多から上京し、1972年にデビューした海援隊が、レコード会社から次の曲が売れなければ終わり、と宣告され、当時ヒットしていた「ヨイトマケの唄」(1966年)、「おふくろさん」(森進一、1971年)などの“母の歌”をヒントに、母の歌を作ることを決意。「母に捧げるバラード」を制作したという。

 「ヨイトマケ」を参考にして、語りの部分を入れたまではよかったが、メロディーが浮かばず、サビの部分に「ヨイトマケ」のテンポを速くしアレンジしたメロディーを入れることにしたことなどが、再現VTRで明かされた。

 武田の最愛の母・イクさんは、98年に亡くなった。

 歌い終えた武田は、「母に捧げるバラード」について母がどう思っていたかを聞かれ、「母ちゃん怒ってましたね、人のことバカにして!って。(でも)ある程度も枚数いくと、喜んでましたけどね」と回想していた。

 「母に捧げるバラード」と「ヨイトマケ」については、美輪が過去に、武田から直接「謝りたいんです!『母に捧げるバラード』は『ヨイトマケ』のパクリでした。申し訳ありませんでした!」などと謝罪されたことを明かしている。美輪は、「直球で言われると、逆に尊敬しちゃった」などと話していた。

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