橋下氏 新しい政党を作ろう

 日本維新の会の橋下徹共同代表(44)が選挙戦最終日の20日、大阪・難波でのラスト演説で「自民党に対抗できる新しい政党、新しい野党を大阪の地から作りましょうよ」と本拠地の聴衆に訴えかけ、参院選後の新党結成構想を加速させた。

 前日19日に「維新の会は次のステップのための通過点の政党だ」と示唆していた構想を“新政党”との言葉を使いさらに突っ込んだ形で示した。

 この日は大阪・梅田での演説でも、自民圧勝を想定したうえで「僕は本当の意味での改革政党を作りたい」と発言した。

 参院選の結果を受けての進退が注目される橋下氏だが、投票日の21日夜は大阪市内で開票開始の約1時間後に1度だけ会見する予定となった。獲得議席の結果を待たずに行う会見での発言内容が注目される。

 一方、この日は大阪府内を最後の地固めに回った橋下氏は「自民党が死にものぐるいで維新をつぶしにきてます!」と、プライドをかけて大阪選挙区での維新候補のトップ当選への支持を求めた。これに対し自民党は野田聖子総務会長(52)が大阪に乗り込み、午後には南海・堺東駅前で、両党がはち合わせ。野田氏が「もう明治“維新”なんて起こりません」と切り捨てるなど、火花を散らした。

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