篠田「生まれ変わってもAKB」と涙

 22日に東京・秋葉原のAKB48劇場で行われる公演を最後にAKBを卒業する篠田麻里子(27)が21日、地元・福岡のヤフオク!ドームで行われたAKB5大ドームツアー福岡公演最終日で1日早い卒業セレモニーを行った。チームAキャプテンの篠田は、次期キャプテンに横山由依(20)を指名。3万2000人のファンからの「麻里子コール」を受け、涙を流しながら「私は生まれ変わってもAKB48を選びます」と誓った。

 7年半の集大成となる地元でのラストコンサート。卒業セレモニーはアンコール突入後、自身の軌跡をたどった映像から始まった。

 来場者全員が、篠田プロデュースのキャラクター「マリパンダ」が描かれたうちわを振って応援。ドームを揺るがす「麻里子コール」に歌いながら涙で何度も声を詰まらせ、涙。涙で泣き顔となった篠田は「私は生まれ変わってもAKB48を選びます」と最後まで“AKB愛”を口にした。

 AKBを引っ張ってきたお姉さんらしく、卒業後のことも後輩たちに指し示した。自身の“後継者”には横山を指名。「篠田麻里子として、これからみんなの目標になれるように頑張ります」と誓った。

 最後に歌ったのは初センターの座を勝ち取った「上からマリコ」だった。歌唱後、高橋みなみ、板野友美らメンバー160人が作った花道でステージを後にした。

 【篠田麻里子ヒストリー】

 篠田は2005年に「AKBオープニングメンバーオーディション」に不合格となるも、AKB48劇場内のカフェでスタッフとして勤務。接客が人気を呼び、06年、1期生メンバーから1カ月半遅れて正式メンバーとなり、チームAに加入した。「1・5期生」。現在はチームAキャプテン。

 11年9月の「第2回選抜じゃんけん大会」で優勝し、同年12月発売のシングル「上からマリコ」で初めてセンターを務めた。

 167センチの長身を生かし、ファッション誌「MORE」の専属モデルを務めるなど、ソロでも活躍。今年2月には自身のファッションブランド「ricori」1号店をオープンさせた。

 今年6月の選抜総選挙で「勢いのある後輩の姿を見てたら、私は一つの決断をしようと思いました。私、篠田麻里子はAKB48を卒業します!」と卒業を電撃発表していた。

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