【参院選】山本太郎氏、万歳なし
東京選挙区に無所属で立候補した新人の俳優・山本太郎氏(38)の当選が確実となった。昨年12月の衆院選落選から7カ月。東京・高円寺の選挙事務所で、支援者から「タロウ」コールがわき上がり、大騒ぎとは対照的に山本氏は、「議員になることが目的じゃない」とバンザイもせず、表情を引き締め、「ありがとう」とつぶやいた。
午後8時すぎに選挙事務所入り。約1時間後の午後9時すぎに当確ランプがともった。候補者20人のうち、“5枠目”をかけた戦いとの見方が強かった中での早々の当確に「議員になることが目的じゃない。だからバンザイもしなかった。これからもっと発言は細っていくけど、空気を読まずにストレートに事実を伝えたい。力を貸してくれた人を裏切ってその人たちに命を狙われるのが怖い」と有言実行を口にした。
山本氏は2011年、東日本大震災後に脱原発を宣言し、活動家として市民運動などに参加。昨年12月の衆院選に東京8区から無所属で出馬するも落選。今回は脱原発、反TPPを訴え、「100万票」獲得を目指してきた。
昨年の衆院選で右側側頭部にできた円形脱毛症は、五円玉程度の大きさから直径約4センチに広がっていた。
悲願の国政進出を果たした山本氏。どの会派に属するかは「入ってみないとわからない」と明言を避けた。