橋下市長 衆院選までに巨大野党を

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長(44)が23日、参院選の結果を受け「次の衆院選までに維新や、みんなや、民主といった看板はなくさないといけない」と述べ、自民党に対抗する巨大野党結成の必要性を訴えた。この日午前、参院選後初めて大阪市役所に登庁し、記者団の質問に答えた。

 惨敗した民主党内から解党的出直しの声が上がっていることを聞かれると「維新もです。みんなも、野党は全部。もう維新も単独では無理でしょう」と語った。業界団体の影響を受けない勢力結集の合流相手として「維新とみんなだけでもだめ、民主の一部にも入ってもらわないと」と呼びかけた。

 野党再編の主導権に関しては「こういう話はイニシアチブと言った瞬間に足の引っ張り合いになる」と主導権争いをけん制。他党と合流するためには維新内の旧太陽の党グループの存在がネックになるのではとの指摘には「それは分からない。国会議員同士で腹を割って、理念、政策を一致するよう全力をあげてほしい」と求めた。

 「政治家は選挙が近づかないとなかなか動かない」と野党再編には時間を要するとの見通しを示した橋下氏。ただし「どうせ今から野党の役割といったって、こんだけ与党が強くなれば、野党の力で何かが変わることはないでしょ。与党のチェックと、むしろ新しい野党を作ることに、一番、政治的エネルギーを注入しないといけないんじゃないか。個人的な感情は置いておいて国のためにどう動くかだ」との考えを示した。

 一方で、参院選結果を受けての自身の進退に関しては、引き続き「(27日の維新の)執行役員会議で話し合います」と語るにとどめた。野党再編が実現したあかつきには、自身も国政進出の可能性があるのかと問われると「そんなのは先の話。僕は大阪都構想実現に向けて動いていかないといけない」と返した。

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