橋下市長、国政からの“退陣”を示唆
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長(44)が24日、重ねて訴えている自民党に対抗する新政党結成に関して「新しい政党になったとき、僕が執行部になるなんてあり得ない。僕は国会議員じゃないですもん」と述べた。
また今後の野党再編の中心から距離を置く姿勢を示し、国政からの“退陣”を示唆した。大阪市役所で記者団の質問に答えた。
前日23日にみんなの党の渡辺喜美代表が、橋下氏が地方首長の立場で野党再編を訴えていることを「大阪市役所からでは限界がある」と指摘したことに対し、橋下氏はこの日「国会議員の皆さんに、もう後はやってもらったらいいんじゃないですか。まさにそれが政治」と語った。
野党再編を進めるにあたり、今後の維新内での立ち位置に関しても「新しい政党を作るということになれば、国会議員が中心になってくるでしょうからね」と、自身は距離を置く姿勢を示した。
「自民党に対抗するため、既得権に左右されないの1点で国会議員の皆さんが結集すればいい。くだらない主導権争いとかやってたら、まとまるものもまとまらない。あとは国会議員の腹ひとつ。ちゃっちゃとやったらいいんですよ。早く新しい野党ができることを期待してます」と訴えた。
さらに、みんなや、民主の一部と合流するにあたっては、地方首長がトップを務める維新スタイルが通用しないとの見通しを示し「今は日本維新の会の規約がそうなってるから、(地方首長の)僕が代表をやってますけど、そら(新党幹部としては)参加できないでしょ。国会議員じゃないんですから」と述べた。
記者団から、地方首長が国政政党を率いる政党は必要なくなったということかと聞かれると「必要なくなるもなにも、国民の皆さんが支持をしなかったんですから」と返し、維新消滅の可能性に関しても「日本のために新しい政党ができるならいいんじゃないか」とした。
また自身が、新政党結成後に、国会議員として参画する可能性を聞かれると「今後のことなんか分からない」と返した。