猪木氏の訪朝は私人として-橋下代表
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長(44)は26日、同党から参院選に出馬し当選したアントニオ猪木氏(70)の北朝鮮訪問に関して「外交とは全く別の、私人としてのイベント出席」と党代表としての見解を示した。大阪市役所で記者団の質問に答えた。
政府は対北朝鮮制裁の一環で、国民に渡航自粛を要請しているが、18年ぶりの国政復帰が決まった猪木氏は、かねてからたびたび訪朝しており、今回は27日に行われる朝鮮戦争休戦60年の記念行事に出席する予定で、25日に中国経由で平壌入りした。
橋下氏はこの日、党国会議員団を通じて猪木氏訪朝に関して相談があり、松井一郎幹事長(大阪府知事)と協議した経緯を説明。猪木氏が参院議員の任期が始まる29日までは私人であることから、橋下氏は「以前から約束されていたことで、政治的意味合いはない。ある意味、個人の責任で行ってもらうしかないと判断した。拉致問題や北朝鮮との外交とは一切関係ない」と語った。