土屋アンナ舞台中止 原作者側が再反論
女優・土屋アンナ(29)の初主演舞台「誓い~奇跡のシンガー~」の公演中止トラブルで、製作側が原案本著者の濱田朝美さん(31)サイドから舞台化の許可を得たと主張していることに対し、濱田さんの関係者が2日、あくまで台本の内容チェックを前提とした“条件付き同意”だったと証言。結局、舞台稽古が始まった7月になっても製作側が濱田さんに台本を送らなかったことが、濱田さんが土屋に「無許可」である旨を訴えることになった原因と指摘した。
7月16日に濱田さんから相談を受けた土屋が、製作側に「原案の作者の方に万全の配慮を」と訴え、舞台稽古の欠席を続けたことに対し、製作側が7月29日に公演中止を決定した問題。
これまでに製作側は甲斐智陽監督が「許可をとっていないなどあり得ない」とし、5月中旬に濱田さん側と面会し「(濱田さんの)代理人弁護士から『障がい者の力になる企画なら』との承諾を受けた」と主張していた。
これに対し、この日、濱田さんの関係者は、この面会自体が知人からのメールで舞台化の動きを知った濱田さんが、製作側に説明を求めたことで行われたと説明。この場で初めて、企画内容を聞いたという濱田さん側は「舞台化の差し止めや、異議申し立てはしない」と回答したが「台本の内容次第では修正を求める」との条件を伝えたという。
甲斐監督からは「原作ではなくコンセプト」との旨の説明を受けたが、濱田さん側は台本が完成次第、届けられるとの認識だったという。
ところが台本の提示がなかったため、濱田さんが7月16日に土屋に相談し、共感した土屋が制作側に問題解決を訴えて舞台稽古を欠席する展開となった。
また、これまでに土屋の関係者が、土屋が舞台稽古復帰の条件に「濱田さんの同意書」を求めていたことを明かし、甲斐監督も、7月下旬に濱田さんの代理人に同意書を求めたことを認めている。しかし、同関係者によると濱田さん本人は「土屋アンナさんの主演だから(舞台化に関しては)同意したのに、アンナさんが納得してないのであれば同意できない」として、同意を見合わせたという。結局、台本はその後の7月27日になって、濱田さんのもとに届いたという。
製作費3000万円とされる公演が中止になったことを受け、現在は土屋側と制作側が代理人を立てる事態に発展している。