「ベストテン」生みの親、山田氏通夜
TBS系音楽番組「ザ・ベストテン」のプロデューサーとして活躍し、8月28日に特発性間質性肺炎のため67歳で亡くなった山田修爾氏の通夜が2日、東京・青山葬儀所で営まれ、「ベストテン」の司会を務めた黒柳徹子をはじめ、サザンオールスターズの桑田佳祐、TUBEの前田亘輝ら「ベストテン」常連組が多数弔問に訪れた。
テレビの音楽番組の黄金期を築いた伝説の番組「ザ・ベストテン」。祭壇は山田さんが当時、お気に入りだったセットのテイストを取り入れ、デザインされた。真ん中に飾られた遺影も、2年前に「ザ・ベストテン」のDVD化にあたり、撮影されたもの。黒柳、桑田、前田をはじめ、音楽プロデューサーの秋元康氏、アリスの谷村新司・堀内孝雄、田原俊彦、SMAPの稲垣吾郎、爆笑問題らが別れを告げた。
久米宏降板後の1985年に司会を務めた生島ヒロシは「出演者の特徴を見極め、演出されていた。執念と情熱を結集していた」と振り返った。
3日の葬儀・告別式では、黒柳と吉川晃司が弔辞を読む。
山田氏は1945年生まれ。69年、東京放送(TBS)に入社。音楽番組「ザ・ベストテン」(1978年1月~1989年9月)を企画、演出し、独自集計のランキングや生中継、奇抜なアイデアのスタジオセットなどで人気番組に育てた。2005年に退社し、同社の関連会社キャスト・プラスの相談役を務めた。
12年間に渡り、山田氏とともにベストテンに携わった黒柳は、8月28日、訃報を受けて「『ザ・ベストテン』は私にとって青春でした。山田さんほど才能に溢れ、厳しく、そして生きるもの全てに優しく、情熱を持ち続けている人を山田さん以外知りません」と追悼メッセージを寄せていた。