「紅の豚」の喫煙シーン「問題なし」
喫煙文化研究会(すぎやまこういち代表)は4日、報道各社にファクスを送信し、6日に日本テレビ系で放送が予定されているスタジオ・ジブリの映画「紅の豚」に主人公の豚が喫煙している場面が複数あることについて、「放映には全く問題はない」と表明した。
同研究会は「日本国憲法では、第21条に明確に表現の自由が認められています。国際条約との優位性においては、現在、『憲法優位説』が通説となっています」との見解を示し、「よって紅の豚の放映には全く問題はありませんし、条約違反でもありません」と表明した。
同研究会は8月15日、前日に日本禁煙学会が現在公開中のジブリの映画「風立ちぬ」の中で、喫煙場面が「たばこ規制枠組み条約で禁止された、たばこの宣伝・広告に当たる」と指摘し、「法令を順守した映画制作をお願いする」との要望書を公表した件に関して(1)舞台になっている昭和10年代の喫煙率については公式のデータはないが、1950年代のデータ(JT調べ)を引用すると、男性の84・5%が喫煙しており、当時の状況を再現するに当たっては極めて一般的な描写である(2)日本国憲法では、第21条に1「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」2「検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない」とあり、明確に表現の自由が認められている‐との見解を示している。