桂小枝 爆笑企画で「スクープ」締め
ABCの名物番組「探偵!ナイトスクープ」(関西地区は金曜、午後11・17)の収録が6日、大阪市の同局で行われ、今月限りで番組を卒業することが決まったタレント・桂小枝(58)、長原成樹(49)、松村邦洋(46)の3人が、最後の収録に臨んだ。今月27日に放送される。
小枝は番組発足当初から探偵役を25年、長原は19年、松村は13年、レギュラーを務めてきた。
最後の収録では3人が、それぞれにこん身のラストリポートを披露した。
1番手の松村は、“魔球”が投げられるという帰宅部大学生4人が、プロと勝負したいと依頼してきた企画を担当。松村の最後のリポートのために、親交がある元阪神の金本知憲氏、下柳剛氏がサプライズで駆けつけ、大学生と勝負した。
続く長原は、借りたものを返さない“借りパク”を決めこんでいる一般人を成敗する自身の名物企画「取り立て屋 成樹」を展開した。
トリを務めた小枝は、番組最高顧問の作曲家キダ・タロー氏(82)をテレビで見るのも苦手だという依頼人女性の“恐怖症”を克服するためドタバタ奮闘。最後も小枝らしい爆笑企画で締めた。
収録の最後には3人に花束が贈られ、小枝は「僕は探偵から顧問に出世したと思ってます」と明るくあいさつ。長原は目を赤くしながら「楽しい思い出ばかりでした」、松村も目を潤ませて「モノマネをやりすぎてすみません」と語った。
探偵局長の西田敏行は「また特別顧問や臨時探偵で番組に来てください」と3人と握手しながら長年の労をねぎらっていた。
同局は、「小枝の小ネタ集」「パラダイスシリーズ」など数々の伝説的リポートを生み出し、番組の代名詞的存在だった小枝降板について、改めて5月に週刊誌が報じた“プリン不倫”報道との因果関係を否定。同番組の栗田正和プロデューサーは「かねてから、やらねばいけなかったことを番組25年の節目に行った。今後も長く番組を続けていくためには、探偵の世代交代、新陳代謝を行わないといけない」と、最古参の小枝らの卒業が決まった経緯を説明した。
3人に代わる新探偵は近く発表される。
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