愛之助 「半沢」スピンオフに意欲
大ヒットしたTBS系ドラマ「半沢直樹」にオネエキャラの金融庁エリート・黒崎駿一役で出演した、歌舞伎俳優・片岡愛之助(41)が3日、座頭を務める公演「十月花形歌舞伎」が大阪松竹座で初日を迎えた。盛況となった昼の部終了後に会見した愛之助は、黒崎を主人公にしたスピンオフ作品を期待する声があがっていることに、「喜んで!」と応じ、意欲を見せた。
42・2%の高視聴率を記録した「半沢‐」の最終話(9月22日)は続編を示唆するエンディングだった。
放送終了とともに続編を熱望する声がインターネット上などであふれているが、愛之助は「世間ではいろいろ言われてますけど、私のところにはまだ、何も話が来ないですね」と説明。一方で、半沢ファンから金融庁検査官・黒崎を主人公にしたスピンオフ作品の誕生を待望する声があがっていることについては、「喜んで!」と応じ、出演に意欲を見せた。
最終話ではオネエの黒崎が婚約したことで視聴者を驚かせたが、愛之助も「僕もびっくりしました」と予想外の展開だったことを告白。沸騰する“黒崎人気”に「宗右衛門町(大阪・ミナミ)でもよく声をかけられます」と、同劇場近くの夜の街でも人気が高いことを明かし「夜のご商売の皆さんも(夜放送の半沢を)見ていただいていたようです」と感謝した。
「十月花形歌舞伎」は27日が千秋楽。愛之助は「悲しいかな、私のブログに『黒崎さん、歌舞伎もなさってたんですね』とのコメントが寄せられておりまして。黒崎ではなく片岡で、歌舞伎をやっているんですが…」と頭をかき、「黒崎こと愛之助がやっております。本当に初めての方にも分かりやすく、楽しんでもらえる内容です。だまされたと思って見に来てください」と笑顔でPRした。