轟悠主演でストレートプレー「第二章」
宝塚歌劇団専科の轟悠主演のバウ・コメディ「第二章‐CHAPTER TWO by Neil Simon‐」(14日千秋楽)が3日、兵庫県宝塚市のバウホールで初日を迎えた。
同作は、ブロードウェイの喜劇王、ニール・サイモン原作。先立たれた妻への思いを断ち切れないでいる男・ジョージ(轟)とバツイチの女優、ジェニファー(星組トップ娘役・夢咲ねね)をめぐる大人の男と女の恋模様を巧みな話術でつづる秀作。宝塚版は石田昌也脚色・演出でフィナーレ以外は歌なしのストレートプレーとして上演されている。
轟は、マシンガントークのように繰り出すせりふを操り、新しい恋へ一進一退するジョージを大人の魅力たっぷりに説得力のある演技で客席を魅了。一方、夢咲はジョージとのままならない恋愛に揺れる女心をていねいに演じた。また“卒業ネタ”の場面ではBGMに「すみれの花咲く頃」が流され、宝塚版ならではの演出でファンを喜ばせた。
出演者はほかに、ジョージの弟で女好きの演劇ライターのレオに専科・英真なおき、ジェニファーの親友で女優のフェイに星組娘役・早乙女わかば。