芥川賞作家の西村賢太氏が１３日、関西テレビのバラエティー番組「お笑いワイドショー　マルコポロリ！」に出演し、ＭＣの東野幸治から「日本で最低に心が汚い作家」などと冗談交じりながらキツーい言葉を投げつけられた。

　西村氏といえば「性」にこだわった作品や、また、芥川賞受賞会見でも「今から風俗に行こうと思っていた」など、欲望を隠そうともしない個性と作風がファンの心をつかんでいる。作品は私小説形式で、西村氏は番組で女性観を率直な様子で語った。

　女性読者からファンレターをもらうと返事を出すそうで、西村氏は「ファンレターが一時、すごい多かったんです。最初は手紙で返事を書いて、次も返事が来たらそこで初めて自分のケータイのアドレスを書きます」とファンの女性と仲良くなっていくことを明かした。

　メールで意気投合すれば実際に会うそうで、東野が「で、一緒に温泉に行こうとか口説くわけですね？」と尋ねると西村氏はうなずいた。

　そうやって女性との交際が始まってもやがて破綻するそうで、西村氏は「どっかで僕が怒鳴り出すんです。１回僕が怒ると必ず去っていきます。不思議なことに。好きだったら怒られるようが何しようがまた来るかなと思うんですけど」と話した。

　番組共演者から「どのように怒るのか」との質問が飛ぶと西村氏は「恫喝です」と即答。東野が「結婚しようと思ってないでしょ？」と質問すると西村氏は「思ってないです」とまたも即答した。東野が「無理ですもんね」と言うと、西村氏は「無理というより、お金がもったいない。それだったら風俗とかちょこちょこと。性欲だけですからね。結局」と言い切った。

　東野は「希代のヒール。最低な日本で一番最低な作家です」と西村氏の個性の強さに舌を巻くように話した。