宇多田 母の死後初めてラジオで肉声
歌手の宇多田ヒカルが15日、レギュラーを務めるInter FM「KUMA POWER HOUR with Utada Hikaru」(毎月第3火曜、後10・00)に復帰。母で歌手の藤圭子さん(享年62)が8月22日に投身自殺してから初めて、肉声を聞かせた。
リスナーを安心させるように、「私は大丈夫です」と語りかけたが、その声は涙をこらえ、震えているようにも聞こえた。インターネット上では、「声が震えてた」「声が聴けてよかった」などと、多くの反響が寄せられている。
宇多田は冒頭で「こんなにオープニングで何を言っていいか分からなくて、何度も何度も何度も録りなおしたなのは、第1回以来」と話した。声は沈み、わずかに震えていた。 さらに、9月17日放送予定分を休止したことを謝罪し「ご心配、ご迷惑をお掛けしたと思いますが、私は大丈夫なので心配無用です」と語りかけた。
休止回に、代わりに放送された番組が“藤圭子特集”だったことに触れ、「まさか私の母の演歌が、インターFMで流れるなんて。母も面白がってくれたんじゃないかな」と心境を明かした。
同番組はすべて、宇多田自らが録音、編集しているが、14日にツイッターで「この2カ月を振り返ってしまうと泣いてしもて全然収録進まない どうすっぺ」とつぶやいていた。
宇多田のラジオ再開に、Inter FMの公式ツイッターには、番組開始直後から応援メッセージがあふれた。
「久しぶりにヒカルさんの声聴けて嬉しい」と復帰を喜ぶ声とともに、「オープニング無事おわったね。みんなのために、大丈夫だって言ってくれた」「グッとこらえた涙声が胸に刺さる。みんなを安心させる為の『大丈夫です』心が痛かった。でも、声が聴けて少しホッとしたよ」などと、多くのリスナーが宇多田の胸中を思いやっていた。