読売テレビ困惑、みのの「慰留発言」

 次男逮捕を受け、タレント・みのもんた(69)が26日に都内で会見し、TBSの報道番組を降板することを発表した。親の責任や降板理由を涙ながらに語る一方で、出演中の読売テレビのバラエティー番組「秘密のケンミンSHOW」と文化放送の番組については両局から「慰留された」と明言し、出演が継続することを視聴者に強く印象付けた。しかし、読売テレビ側はみのの発言に困惑しており、降板阻止に動く、みのの“したたかさ”が垣間見えた。

 関係者は「(みのの)読売テレビへの降板の申し出は事件発覚直後の9月。みのさんは会見で、つい最近も読売テレビに降板を申し入れて慰留されたように話されていますが違います」と明かした。

 あたかもTBSの番組降板が決まった後に慰留されたかのような発言をしたところに、みのの計算が見え隠れする。TBSの番組降板を受け、読売テレビがみのの今後を決断する前に同局の番組に出演が継続することを会見という場で述べることにより、“既成事実”となることを狙ったと見ることができる。

 事件が発覚した直後から、読売テレビ関係者は「事件を起こしたのは息子さんですし、みのさんが何らかの決断をすれば」と話し、出演継続の判断について、みのに寄り添ってきた。また、次男が再逮捕された際も同関係者は「みのさんの意思を尊重します」としてきた。

 みのの会見後、同局は「慰留したのは事件が発覚した直後の話」と困惑。「新たな意思の伝達(降板の申し入れ)はないので、出演の継続は事件発覚後の判断のままです」としている。

 「ケンミン‐」への出演継続を世間に印象づけたことは、みのの“作戦勝ち”と言えそうだが、テレビ局側に散らばった困惑の種を回収するのは容易ではなさそうだ。

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