高畑勲監督、宮崎監督の復活予言!?
スタジオジブリの高畑勲監督(78)が7日、都内で新作アニメーション映画「かぐや姫の物語」の完成報告会見に出席し、今年9月に長編アニメ映画からの引退を発表した宮崎駿監督(72)の復活を予言した。
宮崎監督が引退を発表してから高畑監督が公の場に出てくるのはこれが初めて。9月17日の同作の中間報告会見では、西村義明プロデューサーを通じて「また作りたくなるんだから」とコメントを発表していた。会見であらためて宮崎監督について質問されると「彼は『今度は本気です』とか言って、けじめを付けたがってるけど、また変わる可能性は十分あると思う」と明言した。
宮崎監督は50年にも渡って、ともに日本のアニメ界を引っ張ってきた戦友のような存在。「長い付き合いなので分かります。だから皆さんもそういうこと(復帰)があっても驚かないでくださいね」と念押しし、会場の拍手を誘った。引退についても「何の思いもない。彼はジブリにいるので」とまるで無かったことのようだった。
映画は8年の歳月を費やして完成し、総製作費は50億円。高畑監督は「あとはお金をどう回収するかですね」と苦笑いした。ただ、まるで筆で描いたようなキャラクターがいきいきと躍動する映像には、これまでにないくらい手応えを感じている様子。「ずうずうしく言うとこれからの日本のアニメーションを一歩進ませた気がしています。いつもはそういうことをあまり言いませんが、スタッフに本当に感謝しているし、作品に大変満足を覚えています」と自信をにじませていた。公開は11月23日。