槇原敬之 松本零士氏に勝訴、歌詞問題
歌詞におけるトラブルと言えば、歌手槇原敬之が漫画家松本零士さんから「盗用した」と避難され、法廷で争われることにまで発展した。デイリースポーツ2008年12月27日の記事から引用する。
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漫画家松本零士さんから、人気作品「銀河鉄道999」のせりふを歌詞に盗用したとテレビ番組で非難され、名誉を傷つけられたとして、歌手槇原敬之が2200万円の賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は26日、盗用とは認められないとして、松本さんに220万円の賠償を命じた。判決を受けて槇原は「勝訴判決と考えています」と公式サイトでコメントを発表した。
▼裁判長に深々と一礼 問題になったのは、槇原が作詞作曲し、人気デュオCHEMISTRY(ケミストリー)が歌った曲「約束の場所」の「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」という歌詞と、松本さんの「時間は夢を裏切らない、夢も時間を裏切ってはならない」というせりふ。
清水節裁判長は「槇原さんがせりふを知っていたとは認められず、歌詞が似ているからといって、せりふに依拠したとは断定できない。テレビに生出演した松本さんが『盗用』と発言した内容は真実と認められず、名誉棄損に当たる」と判断した。
槇原はこの日、法廷に姿を見せ、判決後に裁判長に対し深く一礼。報道陣の質問には答えず、代理人の弁護士が「勝ったと思っている」と話した。
槇原は昨年2月、提訴。今年7月、双方が出廷して尋問に応じ、槇原は「せりふをまったく知らないのに泥棒扱いされ、非常に不快だ」、松本さんは「自分が先に使った言葉で、槇原さんも知っていたはずだ」と、それぞれ訴えていた。
▼「嬉しく思っている」 槇原敬之(公式サイトでコメントを発表)「僕の言い分を基本的に認めていただいた勝訴判決と考えています。判決の理由の中で、僕が松本さんの作品を盗んで『約束の場所』の歌詞を制作したのではない、ということを認めていただき、嬉しく思っています」