朝ドラ史上初 外国人ヒロイン…国籍問わず

 放送中の「ごちそうさん」、次作「花子とアン」に続く平成26年後期のNHK連続テレビ小説が、朝ドラ史上初の外国人をヒロインに迎えた「マッサン」(2014年9月29日~15年3月28日)に決まり、18日、大阪市内の同局で発表された。日本人技術者と英国人の妻による奮闘記。91作目にして史上初めて外国人ヒロインが誕生する。12月中にヒロインの書類選考を行い、来年1月にオーディション、同2月にヒロインが発表される。

 映画「パッチギ!」「フラガール」などで知られる脚本家・羽原大介氏が脚本を担当する。「日本のウィスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝と妻リタをモデルにしたフィクションとなる。

 ヒロインの条件について、櫻井賢制作統括プロデューサーは「25歳から40歳」の年齢制限を設けることを説明。基本的には白人女性を対象にしているが、国籍は問わず、「ハーフでもクォーターでも」と幅広く門戸を広げることを明かした。欧米文化で育った人、は条件に求めるが、女優としての経験も問わないという。ただ、スコットランド民謡が物語のキーにもなるため、募集要項には「歌の自信のある人」と明記される。

 櫻井氏は「不器用な夫(日本人)が最愛の(スコットランド人の)妻とはぐくんだ“夫婦の時間”から、夢に生きた“日本人の姿”を丁寧かつ大胆に描き出し、愛すべき滑稽なる夫婦の丁々発止が、日本の朝に笑いと涙と夢と元気をたっぷりお届けします」とコメントを発表した。

 【「マッサン」の物語概要】

 大正時代、ウィスキーに目覚めた造り酒屋の跡取り息子がスコットランドに単身渡り、スコットランドの女性と恋に落ち、駆け落ち同然で国際結婚。ヒロインは異国の地、日本で文化の違いに翻弄されながらも、大阪弁を身につけ、日本の“おもてなしの心”を知り、“日本人の美徳”を見いだしていく。太平洋戦争時にはスパイ容疑までかけられたヒロインがそれでも日本を愛し、厳しい時代を生き抜く姿が描き出される。

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