市川中車、48年ぶりまねき上げに感慨
古都の年の瀬を彩る京都市の南座で「吉例顔見世興行」(30日~12月26日)を前に25日、出演する歌舞伎役者らの看板を劇場正面に掲げる「まねき上げ」が行われた。
紋付き袴姿の市川猿之助(37)と市川中車=香川照之(47)が劇場前に登場すると「澤瀉屋」の大向うの声がかかった。猿之助は「9年ぶりの顔見世ですが、一人でも多くの方にきていただければ」とあいさつ。
中車も「中車の名前がまねき上げされるのは、大伯父が名乗っていた昭和40年以来。まさに僕が生まれたときです」と48年ぶりの看板に感慨深そうな様子を見せた。
またドラマ「半沢直樹」に出演していたことから、道行く人からは「あっ、大和田常務や!」と驚きの声も上がっていた。
同公演には同じく「半沢‐」でオネエの黒崎役を演じた片岡愛之助(41)も別演目で出演。また、中車の父で、体調不良のため自宅療養中の市川猿翁(73)は、同公演・夜の部の口上に出演する。