加山雄三、異母妹仁美容疑者に「何も」
歌手・加山雄三(76)が1日、大阪城ホールで行われた年末恒例コンサート「1万人の第九」にゲスト出演し、覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕された異母妹、仁美凌容疑者(33)について問われた。
加山の父親は俳優の故上原謙さん。11月29日に覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕された仁美容疑者の父親も上原さんであることから、加山と仁美容疑者は異母兄妹という関係。
加山は公演終演後に会見。その後、報道陣が仁美容疑者について「事件の感想は?」と尋ねると、いらだった表情を浮かべ「何もない」と一言。「最近会ったか?」との質問には首を横に振った。主催者側がガードする中、「残念という気持ちはありますか?」と問われると「あはは」とあきれたような乾いた笑い声をあげた。
加山は会見では、べートーベン「第九」の別名「歓喜の歌」に引っかけて、「今年一番の歓喜は?」と尋ねられると「我が家が平和であること。仕事を多くいただいて困っているくらいです」と語った。
1万人の合唱団とともに、今年で31回目を迎えた伝統コンサートをともにした加山は「歌い手みょうりに尽きる。ベートーベンを連れてきて聞かせてあげたい」と感激した様子。自身のヒット曲「君といつまでも」「海・その愛」など3曲も披露した。
同コンサートは、3年目となる東北会場とライブでつなぎ、被災地復興への願いも込められた。加山は「(津波被害が大惨事となった)震災直後は、つらくて、海の歌をうたえなくなった」と告白。だがテレビで被災地の漁師が「海は悪くない。今まで海から幸せをもらっていたんだ」と話すのをみて心を打たれ「やっと歌えるようになりました」と明かしていた。