ガン手術の北村総一朗に宗教勧誘が殺到
前立腺ガンで全摘手術を受けた俳優の北村総一朗(78)が、新興宗教からの勧誘攻めに遭っている。1日のブログで明かした。
それによると「実は、この1ヶ月、家にこもりがちで、憂鬱な日々を過ごしていた。面白いことに、そんな時に限って、新興宗教からチラシや広報誌が送られて来た」。北村の闘病はニュースとして報じられているものの、もちろん住所などは非公表。なので「よく調べたものだと感心する」と北村もあきれ返った。
そんな勧誘に、北村が乗る可能性はない。その団体の性格を批判するのではないが「宗教の是非や功罪についてとやかく言うつもりはないし、勉強不足の私には、その資格もない。ただ、興味がないだけである」と言い切った。
もっとも、ガンを患った身にして初めて見えたこともあるようだ。
「歳を取れば日々何かと不安で、その上病気などすれば一層孤独感が増し、ふと、世間から除外されたような妄想に囚われる。ましてや、独居生活を余儀なくされている老人に思いをはせると、その寂寞とした心の風景が見えるようだ」
そんな心の風景を北村も垣間見たのか「そんな時、おそらく人は、にわか仕立ての信頼を武器に、偽りの優しさをかき集め、言葉巧みに勧誘する投資サギなどの罠に陥るのだろう」と、詐欺にかかる被害者の心のすき間も今はよく理解できるようだ。
北村は9月18日に前立腺ガンであることが判明、10月7日に入院して手術を受け、同20日に退院した。
先月29日には退院後初めて診察を受けたが異常はなく、今後は3カ月に1度のペースで、経過観察のための検査を受けていくという。