第2の愛之助誕生?歌舞伎子役校開校

一般家庭から子役を経て歌舞伎界入りした片岡愛之助
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 第2の愛之助を探せ!4~10歳の子どもに歌舞伎の魅力を伝える「こども歌舞伎スクール『寺子屋』」が2014年4月に東京・歌舞伎座で開校することになった。

 松竹ではこれまで上方の歌舞伎役者を養成する「上方歌舞伎塾」(1997年開校、現在休止中)を設立。また国立劇場にも養成所があるがこちらも中学生以上が対象。歌舞伎の子役を対象としたスクールは今回が初めてとなる。

 一般家庭出身で歌舞伎の子役から人気役者となった先駆者としては、ドラマ「半沢直樹」のオネエの国税官・黒崎役でも知られる片岡愛之助(41)があげられる。子役として活躍するうちに、その才能が認められ13代片岡仁左衛門の部屋子(へやご)となり、高校を卒業後に片岡秀太郎の養子となった。門閥外から実力でいまの地位を勝ち取った。

 歌舞伎は基本的に世襲制だが、愛之助のように才能ある人にも、道は開けられている。市川笑也などのように人気役者も国立養成所や上方歌舞伎塾から出てきている。愛之助同様、天才子役とうたわれ、その才能が認められ部屋子として舞台に立っている役者に上村吉太郎(12)、市川福太郎(12)などがおり、日々研鑽している。

 4月に開校する「寺子屋」は1年間の「基礎コース」年30回。着付けや礼儀作法、所作、日本舞踊、歌舞伎の子役の演技の基礎を学ぶ。子役のうちは女の子も出演可能なため、募集は男女を問わず40人。1年後にはより舞台出演を明確にした「発展コース」(20人=基礎コース修了生のみ受講可)も設立される。講師陣には実際に舞台に携わっている“プロ”で、丁寧に指導する。

 最近は和室のない家で育った子も多くまず基礎からはじめる。「社会貢献の意味合いも大きく、歌舞伎を通じた“和の心”を育てます。その中で本当に歌舞伎に向いた子が舞台に立てるようになれば」(寺子屋事務局)。

 募集開始は2014年1月。第2の愛之助が誕生するかも!?

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