歌舞伎俳優の市川猿之助（３８）が５日、京都造形芸術大学内にある京都芸術劇場「春秋座」の芸術監督就任を記念して開催中の「猿之助の軌跡展」（２３日まで）のオープニングイベントに登場した。

　現在、京都・南座で市川猿翁（７３）、市川中車（４７）らと襲名披露興行を公演中。「口上」を行っている伯父・猿翁の体調を問われた猿之助は「伯父さんの方が元気ですよ。僕の方が疲れてる」と話した。

　同劇場は２００２年８月、猿之助襲名前に研鑽の場の「亀治郎の会」を開催するなどしたことから、ゆかりがある。猿之助は「『亀治郎の会』をここで立ち上げて、猿之助を襲名して（ここに）戻って来ないと『恩知らず』とか京都は言われますんで」と笑わせた。また「学生はすばらしいアイデアを持っているから起爆剤になれれば」と、芸術監督就任の抱負を語っていた。