「全身がん」の樹木希林 来週、治療へ
「全身がん」を告白している女優・樹木希林(70)が7日、来週に約1年半ぶりとなるがん治療を受けることを明かした。この日、樹木は大阪府枚方市で、09年に他界した俳優森繁久彌さんの「生誕100年」を記念した講演を行い、終了後に取材に応じた。
講演はほぼひとりで80分間、ステージ上で話し続けるものだったが、樹木は「長丁場歩けとか言われたらイヤだけど、ちっとも大変じゃないですよ。おかげさまで、痛くもかゆくもないんです。でも、がんなんですよね」と淡々と話した。
そのうえで「あと1週間ぐらいしたら治療するの」と告白。入院はせず、10分程度のピンポイントの放射線治療だといい、「優秀な機械が日本広しといえども、そこにしかないんです」と以前も治療していた九州にある病院で行うことを明かした。
「1年半ぐらい行ってなかったんですけど、向こうの看護師さんが『そろそろ来てください』と言うので」と治療を受けることになったという。
全身がんとは思えぬほど、ひょうひょうとした語り口調で樹木は「みな、がんって聞くと慌てるけど、こうして生きられるんですよ。普通の生活は全く大丈夫だし。こういう人もいるんだから。悲観的になることはないですよ」と話した。
樹木は今年3月に「全身、がん」と告白していた。05年に乳がん手術を受けたが、07年に再発。全身13カ所に転移していたことが判明したが手術を行わず、最新の放射線治療を受けている。
告白後には「(周囲から)芸能人の香典はいくら包んだらいいのか、とか聞かれるんです」と希林流のトークをまじえながら「こんな姿をみて、がんを患っている方々が少しでも元気になってくれれば」と告白した真意を明かしている。