市川猿翁 体調不良で舞台を休演
歌舞伎俳優の市川猿翁(74)が10日、京都・南座で出演中の舞台「當る午歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 二代目市川猿翁 四代目市川猿之助 九代目市川中車 襲名披露」(26日まで)を休演した。夜の部の口上に出演していた。
南座によると、猿翁サイドから休演の連絡があったのは、この日の出番直前の午後5時ごろ。「体調不良ということ以外、病状については分かりません」と説明し、明日からの出演については、「体調を見て判断する」という。猿翁は、9日に74歳の誕生日を迎えたばかりだった。
猿翁は先月30日、5カ月ぶりに同舞台の口上に登場。襲名のあいさつを猿之助(38)に代読させていた。その際、あいさつに合わせて声を出すなどし、会場から万雷の拍手を受けていた。
また、代理人を通じて、初日公演を報じた1日のデイリースポーツの記事に感謝の電話をかけてくるなど、舞台出演への強い意欲を見せていた。
猿翁は今月1月、大阪松竹座での襲名披露公演を風邪で休演し、同下旬から都内の病院に入院。5月30日に退院したが、6月の博多座公演も体調不良を訴え、休演が続いていた。