NHK「八重の桜」最終回は16・6%
15日に最終回を迎えた、NHK大河ドラマ「八重の桜」第50話の視聴率が関東地区で16・6%だったことが16日、ビデオリサーチの調べで分かった。
年間の全話平均は14・6%で、現行の算出方式となった89年以降の大河ドラマでは3番目に低い数字となった。
今年1月6日の初回を21・4%の好数字でスタートし、これが年間最高。20%超は初回だけで、3月以降は、おおむね10%台前半で推移した。年間最低は同時間帯にプロ野球日本シリーズが放送された11月3日の10・0%だった。
「八重‐」は、昨年に大河史上初の視聴率1けた(年間最低は8月5日の7・8%)を9度記録するなど低迷した「平清盛」の大河年間平均のワースト12・0%は上回ったが、94年「花の乱」の14・1に続く、ワースト3位の数字となった。
物語は前半「会津編」では、幕末の会津藩の砲術指南の家に生まれた山本八重(綾瀬はるか)の幼少期から、1868年の戊辰戦争時にスペンサー銃を手に新政府軍と戦った姿を。後半「京都編」では、京都に移り同志社英学校(現同志社大学)を創立する新島襄(オダギリジョー)の妻となった八重が、夫婦で明治の新しい時代を力強く生きた姿が描かれた。
なお旧算出方式の88年以前で年間15%を割ったのは68年「竜馬がゆく」(14・5%)の1作品。
【大河ドラマ/年間平均・トップ5】
87年「独眼竜政宗」(渡辺謙)……………39・7%
88年「武田信玄」(中井貴一)……………39・2%
89年「春日局」(大原麗子)………………32・4%
64年「赤穂浪士」(長谷川一夫)…………31・9%
81年「おんな太閤記」(佐久間良子)……31・8%
【2000年以降の年間平均】
00年「葵徳川三代」(津川雅彦)…………18・5%
01年「北条時宗」(和泉元彌)……………18・5%
02年「利家とまつ」(唐沢寿明)…………22・1%
03年「武蔵」(市川新之助)………………16・7%
04年「新選組!」(香取慎吾)……………17・4%
05年「義経」(滝沢秀明)…………………19・5%
06年「功名が辻」(仲間由紀恵)…………20・9%
07年「風林火山」(内野聖陽)……………18・7%
08年「篤姫」(宮崎あおい)………………24・5%
09年「天地人」(妻夫木聡)………………21・2%
10年「龍馬伝」(福山雅治)………………18・7%
11年「江・姫たちの戦国」(上野樹里)…17・7%
12年「平清盛」(松山ケンイチ)…………12・0%
NHK大河ドラマは、来年の14年は岡田准一主演の「軍師官兵衛」、15年は井上真央主演の「花燃ゆ」が放送される。