王将社長…豪腕経営の裏で繊細な一面も
2枚
中華料理チェーン「餃子の王将」を全国展開する「王将フードサービス」の大東隆行社長が19日、京都市山科区の同社本社ビル前で何者かに狙撃され、死去した。72歳だった。京都府警によると、大東社長は右胸など3カ所を銃撃され、発見当時は心肺停止状態だったという。
大東氏は、2009年、デイリースポーツの取材に、「王将」の屋号の由来について「王は王様で、将は戦う人。攻めの姿勢が表れて、ええ名前でしょ」と語るなど、経営に関しては大胆かつ強気。
「僕は“三現主義”。現場、現物、現実を常に意識する」とも公言し、「何で高い給料をもらって、じっと会社におる?ウチは基本的に、営業本部は誰もいてないよ」と“戦力”は常に現場に配分していた。
強気で現実主義のな経営方針の一方で、普段はペットの伝書鳩やメダカ、鈴虫を愛する、穏やかな一面もあった。山科の本社の屋上には伝書鳩のための大きな鳥かごが設置されていた。
また「人を稼いで人を残す」を座右の銘とし、全国の店長の名はほぼ記憶。その妻の誕生日には花を贈るなど、きめ細やかなフォローを欠かさなかったという。