紅白視聴率44% 3年連続年間1位
昨年12月31日に放送されたNHK紅白歌合戦(後半/午後9・00~)の番組平均視聴率が、年明けの2日、ビデオリサーチの調べで明らかになった。
関東地区では44・5%を記録。大ヒットしたTBS系ドラマ「半沢直樹」(最終回/9月22日)の42・2%を上回り、3年連続で全番組の年間視聴率1位を獲得した。
過去に、NHK大河ドラマ、NHK朝ドラを含めたドラマ視聴率が、その放送年の紅白視聴率を上回ったことは1例もなく、平成期の民放ドラマ1位の記録をマークした「半沢直樹」の史上初快挙に注目が集まっていたが、紅白が国民的伝統番組の立場を守った。
過去最も僅差勝負となったのは11年日本テレビ系ドラマ「家政婦のミタ」が最終回で40・0%をマークした際に、同年の紅白が41・6%を記録し、1・6ポイント差で上回っていた。
過去に視聴率が紅白を上回ったのは、サッカーW杯など世界レベルのスポーツイベントなどに限られている。
◆関西は「半沢」が年間1位に
一方、関西地区では紅白視聴率は43・8%。このため「半沢直樹」の最終回視聴率45・5%が年間1位を獲得した。
同地区では、ドラマ視聴率が紅白を上回ったのは04年フジ系「白い巨塔」の最終回39・9%が、同年紅白の38・6%を上回ったのに続く2例目となった。
今年の紅白後半は、リーダーHIROのラストステージとなったEXILEからスタート。ゴールデンボンバーが“替え玉”パフォーマンスで笑いをとり、朝ドラ「あまちゃん」出演者による特別企画では、紅白25年ぶりとなる小泉今日子と、初出場となった薬師丸ひろ子が「潮騒のメモリー」を熱唱。AKBは大島優子がステージで突然の卒業発表。大トリの北島三郎が紅白50回目での紅白卒業ステージで締めた。
◆2013年・年間視聴率上位(関東)
12月31日 NHK/紅白歌合戦…………………44・5%
9月22日 TBS/半沢直樹……………………42・2%
6月4日 テレ朝/W杯予選・日本×豪州……38・6%
3月10日 TBS/WBC・日本×オランダ…34・4%
3月8日 テレ朝/報道ステーション…………33・0%