冠3番組たかじんさんの名前残す
2年前に食道がんを公表していた歌手でタレントのやしきたかじん=本名・家鋪隆仁=さんが今月3日に亡くなっていたことが7日、分かった。64歳だった。たかじんさんは在阪テレビ3局で、冠番組(レギュラー番組)を持っていたが、いずれも、たかじんさんの名前がついた番組名のまま放送を継続する方向性を示した。
3番組は、読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」(日曜、後1・30)、関西テレビ「たかじん胸いっぱい」(土曜正午)、テレビ大阪「たかじんNOマネー」(土曜、後1・00)。読売テレビは「たかじんさんの遺志を尊重して、番組名はそのまま(名前を残す)にします」と説明した。
昨年3月にたかじんさんが「‐委員会」に復帰した際、たかじんさんは、自身が休養中の12年11月に亡くなったレギュラーメンバーの政治評論家・三宅久之氏から「続けろ」という遺言を託されていたことを明かし、涙ながらに「遺言を守るために復帰した」と語っていた。読売テレビの言う「故人の遺志」とは、三宅氏の「遺言」ともつながっていると思われる。
7日深夜、3局とも追悼のコメントを発表し、今週末の放送分は追悼番組とする方向で調整している。すでに収録を終えているテレビ大阪は、急きょ内容を差し替え、生番組とする方向で検討している。
テレビ大阪のHPでは、「やしきたかじんさんご逝去の報に接し、ご復帰をお待ち申し上げていましたが、かなわず痛惜の念に堪えません。番組への多大なるご貢献に深く感謝申し上げますとともに、心より哀悼の意を捧げます。尚、番組タイトルには引き続き『たかじん』さんの看板を使わせて頂きたいと考えております。」と追悼文が掲載されている。