たかじんさん 死の直前妻にあてた遺言
今月3日に他界した歌手でタレントのやしきたかじんさんが1994年から司会を務めた関西テレビの冠番組「たかじん胸いっぱい」(土曜、正午)の次回11日放送分の収録が9日、大阪市内で行われた。番組内では、たかじんさんが亡くなる直前に発した“最後の言葉”や、妻のために携帯電話に録音していた歌などが披露され、スタジオは涙で包まれた。
この日は追悼企画「ありがとう!じんちゃん!やっぱ好きやねん!」と題して収録が行われ、司会の大平サブローをはじめ、たかじんさんの高校の同級生だった堀内孝雄や、杉田かおる、北野誠ら、ゆかりのメンバーが顔をそろえた。
スタジオには、在りし日のたかじんさんの写真パネルが並び、出演者らが次々に、たかじんさんの武勇伝や秘話を紹介し、思い出話でたかじんさんをしのんだ。
さらに「さすが!やしきたかじん 最後のパフォーマンス」のコーナーでは、たかじんさんが亡くなる直前に、闘病生活を支え昨秋に入籍した32歳年下の妻に残した“最後の言葉”が紹介された。
関係者によると、いかにもたかじんさんらしい、ワンフレーズの言葉だという。
また、たかじんさんが昨年、妻に贈るために携帯電話に録音していた持ち歌があったことも判明。VTRで音源が披露された。
復帰を目指し、病と闘い続けたたかじんさん。実は、たかじんさんは昨年11月に、同12月に放送1000回目を迎える同番組にサプライズで“乱入復帰”することも計画していたことも番組で明かされた。直前になってキャンセルとなったが、その際に着用する特別衣装まで準備していた。赤いジャケットに、1000回記念を祝うケーキの模様があしらわれたものだった。
これらが次々に披露されると、出演者らはたまらず号泣。偉大なるスターを失った悲しみを新たにしていた。