弘田三枝子が新曲宣言!平山みきと共演
歌手デビュー54年目を迎えた“ポップスの女王”弘田三枝子(66)が11日、都内のタワーレコード新宿店で、歌手・平山みき(64)と初共演した。弘田は8年ぶりとなる新曲リリースを宣言した。
弘田は昨年12月に自身が選曲した2種類の2枚組ベスト盤、1971年と73年のライブ盤をリリース・ラッシュ。シングル発売は2006年の「恋のクンビア21」以来、遠ざかっているが、弘田は「出したいです。これを機会に新曲が出せるよう、レコード会社にもお願いします。頑張ります。売り込みます!」と意欲を示した。
一方、デビュー45年目となる平山は「小さい時からテレビで見ていた。あこがれの人です」と大先輩との初共演に感無量。「弘田さんの曲では『あなたのお側にいる時は』など、あまり知られていない歌が好き」と明かし、弘田を「あなた、マニアックねぇ!びっくり!!」と喜ばせた。
会場には幅広い年齢層のファン200人が詰めかけ、日本ポップス史の“レジェンド歌姫”に熱視線を送った。写真家で編集者の都築響一氏の司会で行われたトークショーでは、平山から「(日本人離れした声と英語の発音から)顔が出るまで外国人と思われていた」「デビュー曲『ビューティフル・ヨコハマ』(70年)に“踊り上手なハルオにゼンタ”という歌詞があって、ハルオは作詞の橋本淳さん、ゼンタは作曲の筒美京平さんの息子さんの名前」などの“秘話”が飛び出した。
ミニライブでは、弘田が「ワン・ボーイ~ビー・マイ・ベイビー」のメドレー、平山はラッキーカラーである黄色の衣装で昨年11月発売の新曲「ビヨンド」を熱唱。アンチ・エイジングを体現する2人の“美魔女”は「年齢に関係なく頑張ります」と誓っていた。
◆弘田の経歴と近年のシングル
14歳の61年に「子供ぢゃないの」でデビュー。“ミコ”の愛称で親しまれ、60年代に「渚のうわさ」「人形の家」などヒット曲を連発した。また、R&B、ジャズなど幅広いジャンルを歌いこなす音楽性、“日本の女性歌手史上最高”と称された歌唱力は欧米でも認められ、18歳の65年にはフランク・シナトラ、クインシー・ジョーンズ、ジョン・コルトレーンらが出演した米国の「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」で3日目の“トリ”を務めている。
80年代以降のシングルでは、83年に桑田佳祐がサザンオールスターズのアルバム『綺麗』で弘田にささげた「MICO」へのアンサーソング「O‐KAY」、00年にピチカート・ファイブとコラボした「パーフェクト・ワールド」がある。ピチカート‐の小西康陽は99年に弘田のアルバムをプロデュースした。故大瀧詠一さん、山下達郎、竹内まりや、スピッツの草野正宗ら、日本では多くのミュージシャンが弘田をリスペクトしている。