女優陣を虜にする水嶋ヒロの魅力とは
俳優の水嶋ヒロ(29)が18日、都内で行われた主演映画「黒執事」の初日舞台あいさつに出席した。3年ぶりの俳優復帰作に「ああ無理だ…胸がいっぱいです。やってきたことは間違ってなかった」と語り、号泣。水嶋の男泣きに剛力彩芽(21)や優香(33)ら共演者も、もらい泣きした。女優陣をここまで感情移入させる俳優も珍しい。水嶋の魅力とは何なのか‐‐。
この日の舞台あいさつでは、水嶋の両サイドに立った共演の女優陣が、順番に水嶋に向けた言葉を贈り、あいさつを終えると互いにハグ。ハグの際には、水嶋が剛力ら1人1人の耳元で優しく何かをささやく光景が見られた。
女優陣が共通して口にしたのは、水嶋の“包み込むような優しさ”。そして「人として学ぶところが多かった」という言葉だった。
水嶋演じる執事の主人・幻蜂役でコンビを組んだ剛力は、水嶋の涙にもらい泣きし、「水嶋さんの復帰作。最初はどうしたらいいか不安だったけど、お会いしたら不安は関係なく、楽しむことが肝心だと感じさせてもらいました。人としても学ばせていただきました。ご一緒できてよかったです。感謝は伝えきれないです」と語りかけ、水嶋と抱擁を交わした。
幻蜂の叔母役の優香も「世の全ての男性が水嶋さんだったらと思うくらい素晴らしかった」と瞳を潤ませ、最大級の言葉で称賛。共同プロデューサーとして2年半にわたり、企画立ち上げから同作に関わってきた水嶋について「(出演者としてだけでなく)プロデューサーとしても周りを見ているし、水嶋さんが包み込んでくれる現場だった。自分は年上だけど、すごく学ぶところがありました」と惜しみない賛辞を贈った。
また、メード役の山本美月(22)は登壇時から泣きっぱなし。「最初不安だったけど、(水嶋さんが)ほめてくださって…、現場の父親のような存在でした。同じ立場に立ってほめてくださるので、心地よくて…。大好きな現場になりました」と語った。
実は、剛力の高校時代からの親友である女優・吉田麻梨紗も同作に出演しているが、これは、水嶋の提案だった。剛力が出演したTBS系トーク番組「A‐studio」で、吉田が「夢は(剛力と)共演すること」と話していたのを見た水嶋が、「そういう夢は早く叶えたほうがいい」と吉田の出演を決めたのだった。
水嶋は、17日夜に放送された「A‐studio」にゲストとして出演。プライベートでもメールのやりとりなど交流のあるMC担当の笑福亭鶴瓶は「マジメすぎるマジメ。もしかしたらこの世界に向いてないかもしれない」と水嶋の人柄を紹介し、絢香の祖母が、「ヒロ(水嶋)としゃべる時だけ乙女になる」(絢香)というエピソードを披露していた。
水嶋は09年2月に所属事務所に事後報告の形で歌手・絢香と極秘結婚。2010年に当時の所属事務所を退社し、以降の俳優活動は休業状態だった。俳優復帰作となる今作には共同プロデューサーとして企画立ち上げから関わっていた。