新垣隆氏 18年間20曲で700万円
両耳が聞こえない作曲家として知られる佐村河内守氏のゴーストライターを18年間続けてきたことを公表した桐朋学園大非常勤講師の新垣隆氏が6日、東京都内で会見し、世間をあざむいていたことを謝罪した。
新垣氏は緊張した表情で会見場に現れた。関係者に促されて用意した謝罪コメントを読み上げた。新垣氏は「私は佐村河内氏に出会って18年間、佐村河内氏に代わって曲を書き続けてきました。世間をあざむいて発表してきました。私は共犯者です」と自身を厳しく断罪した。
18年間、沈黙していたことについて、新垣氏が表に出にくい理由があったのかについて問われると「それはありません」と答え、佐村河内氏から「口外しないよう」求められていたことを明かした。
また、報酬については「彼が依頼し、私が作曲し、譜面を渡してその報酬を受けていました。18年間で20曲以上を提供しました。きちんと調べていないのですが、700万前後と思います」と明かした。印税について新垣氏は「まったく関係ありません」と述べ、もらっていなかったことを明かした。また、著作権については「放棄したい」との考えを示した。