新垣隆氏、佐村河内氏のピアノは初歩的
両耳が聞こえない作曲家として知られる佐村河内守氏のゴーストライターを18年間続けてきたことを公表した桐朋学園大非常勤講師の新垣隆氏が6日、東京都内で会見し、世間をあざむいていたことを謝罪した。
新垣氏は緊張した表情で会見場に現れた。関係者に促されて用意した謝罪コメントを読み上げた。新垣氏は「私は佐村河内氏に出会って18年間、佐村河内氏に代わって曲を書き続けてきました。世間をあざむいて発表してきました。私は共犯者です」と自身を厳しく断罪した。
佐村河内氏がピアノを弾くかどうかについては「彼は非常に初歩的なピアノの技術のみであります」と語った。佐村河内氏はこれまで、4歳でピアノの英才教育を受け、作曲を独学したとしていた。
また、佐村河内氏に聴力があったことについてどの範囲の人が知っていたのか問われると、「彼と接触するときはほとんど2人だけでした。ごく普通のやりとりとをしていた。それ以外に彼と会うことはなかった」と話した。
昨年5月に「もう無理だ」と思った決定的な理由があったのか問われると「5月に曲を提出したときにもうできないと思った。7月にも伝えた。12月にも要求した。しかし、うまくいかなかった」と佐村河内氏が受け入れなかったことを明かした。