橋下市長 辞職不同意なら大暴れ予告

 看板政策「大阪都構想」の議論停滞脱却を目指し、出直し選挙に打って出る大阪市の橋下徹市長(44)が7日午前、大阪市役所で同市議会の木下吉信議長に辞職願を提出した。15日辞職を希望し、口を開けば「選挙」「選挙」と戦闘モードだったが、自民など他会派はこれに“待った”。辞職に「不同意」を突きつけ、事実上27日まで市長職に“拘束”する構えだが、橋下市長が黙っているはずもなく、早くもカウンターパンチを繰り出した。

 橋下市長は辞職願に「二月十五日をもって退職致したく…」と明記。14日の本会議で市長説明を行い、翌15日に辞職することを希望した。「僕は政治家だからいつでも政治活動ができる」と、早期に選挙に向けた活動に入りそうな勢いだ。

 しかし自民、民主など他会派は辞職を「不同意」とする構え。「不同意」多数となれば、橋下市長は法的に20日後の27日に失職となるまで辞職できない。早々に、橋下市長が出直し選に向けて自由に動き回るのを“足止め”する狙いが見え隠れする。

 橋下市長は「同意いただけないなら市長職をまっとうする」とし、これまでの国政選挙期間のように市役所を空けて演説に飛び回ることも「ないです」と話した。

 ただし市長職にとどまる場合も「無意味な引っ張り方だったら僕は考えます」とけん制。「ずっと議会の質問に呼ばず、(市長室の)部屋の中にずっといとけなんて、それは応じません」と予告した。

 さらに、都構想に関し協議する市議会の大都市・税財政特別委員会を指して「僕を全然呼ばずに、(反対派)議員がPRで使おうとしている。市長にとどまれというなら、僕に直接、堂々と質問すべきだ」と批判。「僕を呼ばないなら、行政側の職員に答弁させず『市長が答えます』と回答させる」と通告し、すでに市幹部に指示を出していることも明かした。まだまだ波乱が続きそうだ。

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