NHK会長 「事実と違う放送」と謝罪

 NHKの籾井勝(もみい・かつと)会長(70)が13日、東京・渋谷の同局で就任後初の定例会見を行い、“両耳の聞こえない作曲家”として佐村河内守氏を取り上げ、昨年3月に放送した番組「NHKスペシャル」について、「視聴者の方には、真実と違う放送を伝えてしまったことをお詫びするしかない」と謝罪した。また「結果としてだまされた。気がつかなかった」とも話した。

 NHKは昨年3月に「魂の旋律~音を失った作曲家~」と題したNスペを放送。この放送がきっかけとなり、佐村河内氏が広く世に知られることとなった。NHKはこのほか、情報番組「あさイチ」や夜の看板ニュース番組「ニュースウォッチ9」でもたびだび大きく取り上げていた。

 籾井会長は、ニュース番組などを通じてすでに視聴者に謝罪をしてきたことを説明し、今後については「(検証番組などは)現場と相談して決めたい」と話した。

 また編成担当者は、放送に至った経緯や耳が聞こえないと判断した経緯について、Nスペの担当プロデューサーから聴き取りを行ったことを認め、「(詳細については)調査中」と説明した。

 NHK出版は昨年、自伝「魂の旋律-佐村河内守」を刊行したが、騒動を受けて回収作業に入った。回収費用なども含め、NHKが受けた損害額は600万円に上ることが判明している。

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