銅メダルを獲得したソチ五輪ノルディックスキー・ジャンプ男子団体メンバー、竹内択（２６）の弟で俳優の竹内寿（２０）が１８日、都内で報道陣の取材に応じ、兄を祝福した。

　男４人兄弟の長男が択、末っ子が寿という続柄で、寿は択に憧れ中学までジャンプの選手だった。

　１８日未明（日本時間）の中継を「一緒に飛ぶような気持ち」で観戦したという寿は、「（メダルの瞬間）叫んでしまった。五輪の団体で一緒に金メダルをとるのが小さい時の夢で、その夢をお兄ちゃんに預けて芸能界を志した。僕の夢でもあったから、本当にうれしい」と喜んだ。

　択が銅メダルの表彰セレモニー後に公表した難病「チャーグ・ストラウス症候群」についても知らされていたことを告白。「本人が家族の中で一番元気だった。五輪に出られると決まったら、すぐに筋トレしている写真を送ってきた」と、択の五輪にかけた強い情熱を明かした。

　団体メンバーの清水礼留飛（２０）も寿にとって、同い年でしのぎを削ったライバルで「小学校の時から知っているからうれしい。日本チームのバランス最高です」と笑顔。択にはまだ連絡をしていないそうで「（喜びは）言葉にしきれない。１回ゆっくり温泉とかご飯に行こう」とねぎらっていた。

　寿は、長野県出身。身長１７５センチ。２００９年には、全国中学校スキー大会スペシャルジャンプの部で４位に入った。特技はバク転、バク宙。１４歳だった０７年、「第２０回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリに輝いた。

　寿は１８日、自身の公式ブログでも日本チームと兄の銅メダルを祝福。「ずっと憧れていた兄のかっこいい姿が見れて感動しました。大会が終わって兄のインタビューを見たとき、涙が出ました」と明かし、「今は違う道を歩んでる僕と兄ですが憧れの気持ちは変わりません。拓ちゃん本当におめでとう」とメッセージを書き込んだ。

　ブログには兄弟４人の写真もアップしている。