橋下市長に謀反報道の中川氏が謎の会見

辞職願を提出し会見する中川暢三氏=大阪市内
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 大阪市の橋下徹市長(44)の辞職に伴う出直し市長選挙(3月9日告示)への出馬が取りざたされている同市北区長の中川暢三氏(58)が24日、辞職願を提出し、同市内で会見した。中川氏は橋下市長主導による公募区長制度で外部採用された“部下”で、橋下市政の「お家騒動」かと、その発言に注目が集まった。

 報道陣から何度も出馬意思を聞かれた中川氏は、2月28日付で退職するまでは公務員の立場と強調し「ノーコメント」「まだ決まっていない」と繰り返す一方で、最後まで出馬を否定はしなかった。自身に出馬を促す動きがあることも明かした。

 ただ辞職理由を「区長としての職務に一定の区切りがついた。東京都議選などを見て、公務員の立場を離れ、私のライフワークである、自由な政策提言をしたくなった。(過去には)そのために選挙に出たこともある」と説明。中川氏は、03年に大阪市長選に出馬(落選)、05年から6年間は兵庫県の加西市長を務めた経験があり、“一政治家”に戻る考えを示した。

 これまでに橋下市長は複数の公募区長を今春に更迭・交代させることを宣言しており、これが中川氏辞職の“引き金”になったと見る向きもあった。

 ただ、中川氏は橋下市長が2月3日に辞職表明した直後に、自身も辞意を橋下市長に伝えたことを明かした。橋下市長から慰留されたが、「がんばってください」と激励の言葉も受けたという。

 「ケンカ別れでもなく、いい関係」「橋下市長に弓を引くつもりはない」と中川氏。

 橋下市長の政策とも「そんなの相反するわけがない。私は維新のメンバーではないが、微妙な差はあるものの根幹においては似た立場」と語った。

 このため、報道陣からは、それでも出馬に含みを持たせる真意を追及する質問が相次いだが「まだどう政策提言をしてゆくか決まっていない」「数日中に決着をつけたい」と返した。

 また「都構想に反対しての出馬」の可能性を聞かれると「ない」と否定。自身に出馬を促す動きに関しては、「ニュートラルな方々」と説明し、自民など他会派や、反橋下勢力との関係を否定した。

 この会見に先立ち、中川氏の辞職願提出および出馬の可能性を聞かれた橋下市長は「本人の自由。立候補してくれば、区長としての評価も全部言う。政治的に論戦する」と述べた。

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